御垣内特別参拝


女子高生1:「外国で暮らしてみたいと思わない?」
女子高生2:「暮らしてみたいね、外国の恋愛、出会って、
       話しかけたら、始まるのいいよね」
女子高生1:「家も広くて、プールがあって皆が皆、そんな家に住んでいる
       とはおもわないけど」
女子高生2:「そうそう、ハンナ・モンタナの家とか豪華だよね」
宇治山田駅からバスに乗ると、伊勢市駅から
学生が乗ってきて、外宮から内宮へ向かうバスの中
で楽しそうに話していました。
特別な家、20年に一度、古い家から新しい家に
建て替え直し、すまいが移ることで、お力を十全に発揮して頂ける。
62回目の式年遷宮のあった伊勢へ行ってきました。

【御垣内特別参拝】
12月1日(日曜日)外宮(豊受大神宮)にて御垣内特別参拝をさせて
頂きました。
神職のお祓いを受け外玉垣(とのたまがき)の中に入って、
お参りする事を御垣内参拝(特別参拝)と言います。
 式年遷宮においては、さらなる特典として御垣内特別参拝後に
古いお社を間近でみることが許されます。
 新しい外宮の木の塀づたいに歩いて行くと、木の塀が直角に右に曲がり
要所、要所には、警備の人がいて、目礼をしてさらに進みました。
新しい外宮の丁度、真後ろにさしかかった時、警備の人が
「今、神様の食事時間にあたりますので速やかお進み下さい」
と声をかけられました。
そう言われて、急ぎ進むと、今度は、古いお社の真後ろまできたところで
「どうぞご観覧下さい」と言われました。
まず、目に入ったのは普段見ることできない鰹柱が9本の社殿、
そしてその前に鰹柱が7本の社殿、鰹柱が5本の社殿と
後ろから順番に見ることができました。また、木の塀から覗く
新しい社殿も同じ鰹柱の数であることを確認しました。
 鰹柱とは、社殿の一番上に平行に配置された柱のことで
外宮(豊受大神宮)は、5、7、9本の奇数
内宮(皇大神宮)は、6、8、10本の偶数で配置されています。
普段は、社殿の正面に布の幕があるので、社殿の奥にある
鰹柱が9本の社殿を拝むことができないのにこの時ばかりは
見れるなんて、感動で、もったいなくて、立ち去ることがなかなか
できませんでした。
 古い社殿の拝観が可能となるのは、式年遷宮後から翌年3月31日までの間なので
これは、とても貴重な経験でありました。

12月2日(月曜日)の朝、太陽の光が鳥居にかかる橋で、
橋におりた霜を掃除している人の横をすべらないように気お付けながら
内宮(皇大神宮)に向かいました。
内宮では、昨日の外宮に続いてお神楽奉納をさせて頂きました。
まず1番によばれたのは、何かの宗教の団体らしく人々で、およそ
30人、その他の人が8人くらい、
楽師による演奏中に6人の巫女が、洗練された動きで御饌(みけ)とお札を前方の台へ運びます。
巫女は、御饌(みけ)を載せる台にたいして横向きに軽くお辞儀をするように一度留まり
次なる巫女さんに御饌(みけ)を引き継ぐ、次なる巫女さんは、うやうやしく御饌(みけ)を
受け取り左右で演奏する楽師達の前を通って御饌(みけ)を載せる台へと運ぶ
全ての御饌(みけ)が運ばれると、神主により祝詞奏上へと続く
祝詞奏上の最中、参列者の名前が読み上げられ、5人の楽師の演奏、
4人の巫女の踊り、武士の出立ちの舞、お面を付けた人の舞と
続き儀式は40分くらいかかりました。



12月2日、再び内宮から外宮へバスで移動
記憶はすぐ曖昧となって留めておくことが難しいので
その喜びを噛み締めたくて再び、外宮(豊受大神宮
にて御垣内特別参拝をさせて頂きました。
今回は、新しいお社の真後ろをゆっくり
歩くあるくことができました。


【せんぐう館(拝観料:300円)を見学】
せんぐう館のお薦めは、一番奥にある外宮の模型で
縮小模型と実物大の断面模型があります。
何れも写真撮影禁止なので、言葉で説明すると
縮小模型は、外宮(豊受大神宮)の全体を把握することができます。
一番奥にご神霊がおられる鰹柱が9本の社殿があり
その手前に鰹柱が7本の社殿、その手前に鰹柱が5本の社殿
左右に少し小さめのお社、一番外側に、木の塀、お社を仕切る
ように左右を木の塀で仕切った回廊が通り
再び、外宮(豊受大神宮)にて御垣内特別参拝後、
拝観した時、その構成が良く分かりました。

【御垣内特別参拝をする方法】
 神宮式年遷宮に奉賛して御玉ぐしを出した場合、特別参宮章
が与えられ、御垣内特別参拝ができます。
(一般の人は、内宮、外宮の外玉垣(とのたまがき)に
入ることを許されません。)
また、御垣内特別参拝には服装のルールがあって、上着を電車に忘れてしまったとか、
ジーンズで来てしまったとかいう人は許されません。
スーツにネクタイとか、それに準ずる服装である必要があります。
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前回61回目の式年遷宮の時、最初の子供の安産祈願
をさせて頂きました。今度は、二人の子供の大学と
高校受験の合格祈願をさせて頂きました。
伊勢神宮式年遷宮、建物を新しくすることで、完璧に力を
発揮して頂くという特別な儀式です。
私が神社参拝に出かけるのも疲弊した心を蘇らせることにあり、
心を一新して頑張れるような気がします。