父と子の確執と和解

息子 :『ともだちじゃないか、ケーキ食べさせて』
私  :『きみとは友達じゃないよ、アメリカ人
     ならそう言うかもしれないけど
     親は、子供を良い方向へ導かなければ
     いけない責任があるんだよ』
息子は、私と違って社交的で友達づきあいも
上手く、友達が頻繁に遊びにやってくる。
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ティム・バートン監督の『ビッグフィッシュ』は
父と子の確執と和解を描いた映画になっている。
家を留守にしがちで、子供には荒唐無稽なほら話
をする父親(ユアン・マクレガー)は、
息子の結婚式でも面白いほら話を披露する...
誰も釣るこののできなかったビッグフィッシュを釣る
その方法は、結婚指輪をえさにすること、
結婚を魚釣りにたとえることで人々の賞賛を集める。
人々は、彼のほら話に惹かれ彼を愛するが、
主役であるべき息子は、面白くない。父とは、疎遠
となり、父が留守がちだったのは、愛人がいたのではと疑う。
しかし、父が、余命いくばくもなくなった時、
息子にも子供ができ、父親を理解しようと苦悩する
最後の最後に、父にせがまれ息子は、父の死の物語を
父親のように語り始める。父親の死は、けして普通の
死に方であつてはならないのだ。
私の場合も子供が出来て、初めて祖先と繋がる感覚が
得られ、親のことが理解できたようなきがする。
<<父のほら話>>
①肝試しに魔女の家に行った話
(魔女のガラスの目には、見た人の死の瞬間が見えるという)
②大人の2倍くらいの身長がある巨人と旅をする話
③はだしで暮らす町の話
④サーカスで一目ぼれした女性に求婚した話
 (彼女の好きな水仙の花を辺り一面に植えた)
⑤早く軍役を終える為、わざと危険な任務につく話
 (下半身を共有する双子の女性が出てくる)
《監督》 ティム・バートン
《脚色》 ジョン・オーガスト
《原作》 ダニエル・ウォレス
《製作》 リチャード・D・ザナック
《音楽》 ダニー・エルフマン
《出演》 ユアン・マクレガー アルバート・フィニー ビリー・クラダップ
 ジェシカ・ラング ヘレナ・ボナム = カーター スティーブ・ブシェミ 
 ダニー・デビート

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