4万6千日の日

free_se2005-07-12

線香に火をつけてその煙を自分の体に
降りかかるように手で扇ぐ
浅草寺の境内では、沢山の人が
そうする。
線香の数も沢山あるのでさすがに
暑い、不意に目のあったどこかの
おじさんの表情にもとげとげしさはなく
暑いけどしょうがないねと語り
かけているようだ。
神社、仏閣では、誰もが善男善女になれる。

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私は、いつものように、祈祷の受付を済まし
浅草寺の祈祷所へ入った。
30分間隔で、お坊さんによりお経が行われる。
自分の背中では、やむ事がないほど、お賽銭
がお賽銭箱にはいる乾いた音がなり響き、
3人のお坊さんのお経に合わせて、お参り
にきた檀家の人のお経も聞こえてくる。
20分くらいの刻が過ぎ、足のしびれが辛く
なってきた時、お経は終わった。

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神谷バーの前
後輩:『やあ、しさしぶり』
私 :『あれ、どっからきたの?』
後輩:『時間があったのでぐるっと回って来たんだ』
4万6千日の日(7月10日)1年ぶりに後輩と
神谷バーの前で待ち合わせをしていた。
私 :『店どこにする?』
後輩:『グルナビで調べたんだけど近い方がいいか
    遠いほうがいいかなあ?』
たしか、この後輩は、以前、浅草に勤めていたはず
なのだけれど、インターネットで店を調べて来た
らしい。
後輩が探した店は、少し離れたところにあったが、
割と空いていて、落ち着ける店であった。
4万6千日の日(7月10日)、何度か浅草寺
きたが、私にとっては、思い出に残る
ことが数々あった。来年もまた来れるといいな。