ミステリー小説の中に妖怪が出てくるといった感じです

息子:  『こんな映画見たくない。かえるの顔の赤ん坊
     なんて、気持ち悪いよ』
私 : 『こんなの全然怖くないよ、貞子のほうがよっぽど
      怖いよ』
映画『姑獲鳥の夏』をDVDで見ている時、小学5年生の
息子が言った。
私は、『姑獲鳥の夏』について以前から関心がありましたが
厚い本なので読んでいませんでした。
映画の出演者も今乗りに乗っている感じの堤慎一、阿部寛永瀬正敏
田中麗奈宮迫博之原田知世...で期待できる顔ぶれです。
とくに、京極堂(堤慎一)と榎木津礼二郎阿部寛)の怪(快)演
が光ります。実相寺昭雄監督と言うことでエロ、グロ、サスペンス
と思いきやそうでもなく、かえるの顔の赤ん坊も作り物らしく
それほどリアルではなかったように思います。
ミステリー小説の中に妖怪が出てくるといった感じです。
妖怪とは、人の心が作り出した呪縛なのか?
物語は、真実に近づくにつれ破局へと向かいます。
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<<あらすじ>>
「この世には、不思議なことなど何もないのだよ、関口君・・・」
この物語は、京極堂(堤慎一)の語りで始まります。
雑司が谷久遠寺医院の令嬢、梗子(原田知世)が20ヵ月もの間
妊娠しており、未だ生まれる様子がない。そんな時、夫は密室
から消えてしまったというのです。
久遠寺医院のもう一人令嬢、涼子(原田知世)は、梗子の夫を探す
ことを探偵関口(永瀬正敏)と榎木津礼二郎阿部寛)に依頼します。
捜査を進めるうち、元看護婦の謎の死、病院で生まれた赤ん坊
が死産であったとされ闇に葬られているのではないかという疑い。
そして久遠寺の秘密が元家政婦より明かされます。
久遠寺家は、四国の呪詛を生業とする一族で、呪詛に赤ん坊
を使う、そして、久遠寺の男子は、かえるの姿の赤ん坊になる
と言う呪いの言葉・・・・・。
いよいよ、憑物を落として事件を解決する新たなる名探偵、
京極堂こと中禅寺秋彦(堤慎一)の登場です。
犯人は、妖怪姑獲鳥なのか?それとも鬼子母神
しわざなのか?・・・・・・・
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私は何年前かに、渋谷の道玄坂を上がった所にある某銀行の
システム開発をしていました。
システム開発も佳境に入り残業食を買いに、池尻大橋に
ある丸正スーパーに行った時、当時夫婦だった
小泉今日子永瀬正敏が買い物をしている所に遭遇しました。
奥さんにこのことを話したら、早速、近所の主婦に
自慢していました。
小泉今日子永瀬正敏に旦那が会ったこと)
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妖怪姑獲鳥(ウブメ)とは、
 大きな鳥のような姿をしており、人間の赤ん坊をさらっては、
 自分の子供として育てる習性があり。
 本来は中国に伝わる妖怪で、やはり夜現れては、
 子供に危害を加えるそうです。
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鬼子母神(きしもじん)とは
 雑司が谷鬼子母神堂は有名です。
 初めは、他人の子どもを取って食べる恐ろしい化け物でした。
 お釈迦さま(おしゃかさま)の教えを受けて、子どもの守り神
 になったとされています。
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【主な登場人物は以下】
京極堂こと中禅寺秋彦(堤慎一)
  京極堂は3つの顔、古本屋の店主、神主、そして
  阿部清明の流れも汲む“憑物落とし”の顔を持つ
  その重厚な語りは、禍々しいことに興味のある人を引き付ける。
小説家の関口巽永瀬正敏
  シャーロック・ホームズで言えば、ワトソン氏の役か?
  学生時代に久遠寺姉妹となんらかの関係がある。
私立探偵の榎木津礼二郎阿部寛
  他人の記憶が見えると言う。不可思議な探偵役
久遠寺姉妹(原田知世
  ミステリーのカギを握る梗子と涼子の姉妹
京極堂の妹(田中麗奈
  探偵助手でしっかりもの
刑事(宮迫博之
  関口巽の軍隊時代の部下であり。久遠寺医院の事件
  を調べている。

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)

文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)