鈴木オートの主人が好きかも

昭和35年生まれの自分としては、なつかしい昭和30年台
の映像を期待して、見た映画だった。
東京タワーが作られている最中の下町で、これから良くなって
いく日本、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、豊かな生活へ変化
していく庶民の興奮がコミカルに描かれている。
鈴木オートの主人(堤真一)は、将来は、大きな自動車会社に
したいと夢を持つ自動車修理工場(こうば)の社長だけど、
社員は、雇ってもすぐ辞めてしまい。一人もいない
そんな時、一流会社に勤めることに憧れ集団就職してきた六子
(むっこ/ロッコ)を自動車修理ができると勘違いして雇うこと
になるが、ジツワ自転車修理が特技の間違いであったことに気づく
子沢山の田舎にそだった六子(堀北真希)は、いやでも帰るに帰れない
事情があり、ひと悶着あるが、奥さん(薬師丸ひろ子)のはからいで
なんとかことなきをえる。
売れない作家=通称・文学(吉岡秀隆)は、作家活動のかたわら
駄菓子屋を営んでいる。近所の小料理屋の女将(小雪)に預けられた
子供をひょんなことから養うことになる。
少年達と近所の大人たちの日常を通して、昭和30年台が紛れもなく
良い時代だったと感じさせてくれる映画でした。
内の奥さんは、昭和39年生まれで、高円寺で育ったが、子供の頃、
自宅の庭には、バッタが一杯いて近所の駄菓子によく行ったらしい。
現在は、庭は、駐車場になり駄菓子屋は、コインランドリーになった
らしい。近所の空き地もどんどん減って、子供の遊び場が少ない
現代、夢が見出せにくいのも、遊び場が少なくなった
ことに関係があるような気がしてならない。
【監督】山崎貴【出演】吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希/もたいまさこ/薬師丸ひろ子/三浦友和
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