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「まだ、終わらないけど、歯を磨いて、オカヤドカリ
に水をあげたら寝るよ」
息子は、パンツ1枚はいただけの姿で、テレビを見ながら私の帰りを待って
いました。
家に着いたのは11時30分。最近、意に反して仕事が終わらず、早く帰れない。
夜の食事は、品川駅構内の立ち食いソバ屋で済ませることが多く、
ネギとからし味噌入りのソバが、意外と気に入っていて美味しい。
そして、最近の楽しみは、行き帰りの電車の中、”ライラの冒険”を読む
こと、3週間で、現在6冊あるうちの5冊目の途中を読んでいます。
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”ライラの冒険”の魅力は、私にとっては、守護精霊(ダイモン)の存在にあります。
ライラの世界の人間は、かならず、一人に一体の守護精霊(ダイモン) を持っていて
お互いに、離れられない存在となっています。
守護精霊(ダイモン)は、どんな時でも話し相手となってくれ、
人間が死ぬまで常に一緒に存在します。ダイモンは、会話することができて
人間が子供の時は、鳥やオコジョや、昆虫あらゆる生物に変身できて、大人になると、
1つの姿に定まります。
私がもし自分のダイモンを持てるなら、それは、オカヤドカリではなく、
鳥、たぶんワタリガラスがよくて、どんなに満ち足りた生活ができるかと想像できます。
ダイモンのいる世界では、人は孤独とは無縁な存在に思え、ダイモンを持たない
人間がかわいそうに思えます。
ファンタジー小説は、たとえば、主人公がに常に悪に追われる
ようなストーリーと、なぞを解く為、目的を持ってに異世界をどんどん
旅する種類のものがあると思います。
前者の代表が指輪物語、後者は、イルスの竪琴(パトリシア A.マキリップ )
魔術師の帝国、シルバーソーン(レイモンド E.フィースト)などが思あたります。
”ライラの冒険”は、どちらかと言うと後者にあたりますが、
そのスケールは、かって読んだファンタジー小説の粋をはるかにしのぎ
意外性に驚かされます。
あらゆるパラレルワールドを巻き込んだ戦争、教会と神への挑戦、
パラレルワールドから、一転、オックスフォードの暗黒物質研究所を訪れたり
単なる児童書ではない奥深さが感じられます。
小道具も魅力的で、真実を告げる”黄金の羅針盤”、あらゆるものを切り刻む
ことのできる”神秘の短剣”は、最高位の天使さえも滅ぼすことが可能です。
”黄金の羅針盤”では、ライラの世界を旅し北極へ向かいます。
”神秘の短剣”では、私たちの知っている世界が舞台となります。
”琥珀の望遠鏡”では、各世界を行ったり来たりします。
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アスリエル卿があけた異世界への穴のおかげで世界は、変貌を遂げ
北極の氷は解け始めます。
北極に住むクマは、氷がなければ、食料のアザラシやセイウチを捕まえる
ことができず生きてはいけません。
よろいをつけたクマの王(イオレク・バーニソン)は、一族を連れ、船乗りを
雇い、南へ、雪のある住める地域を求めて旅立ちます。(琥珀の望遠鏡より)
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"ホワイトプラネット"は、デープ・ブルーや皇帝ペンギンが好きな人にとって、
きっと見たい映画だと思います。
”ホワイトプラネット”、見ごたえがあったのは、北極グマの生態でした。
北極グマの赤ちゃんは、クマの口にはいるくらい小さく、
母熊は、冬の3ヶ月間何も食べず、生んだ小熊に乳を与えます。
3ヶ月後の小熊は、意外に大きく生まれた時の10倍くらいの大きさ
になり、春を待って巣穴から旅立ちます。
小熊をつれた母熊は、飢えをしのぐために狩をしますが、
狩が成功する確率は、低く、たえず、獲物を求めて旅をします。
北極のオスグマは、1匹で狩をし孤独な存在に思えます。北極のクマは、
氷があるからこそ狩ができて寒さをものともしません。地球温暖化が進み
北極の氷が失われた時、はたして、動物園以外に北極グマが生息すること
ができるのか、心配になります。