■
「あれ…死んでる。」
「なになに…誰が死んでいるの?」
「なが君だよ、あれ生きてるみたいだけど、虫の息だね暖めてあげようか」
「なが君、殻にあながあいてたものね」
なが君は、殻を脱いで裸でひっくり返っていた。
さわってみると生きているようだ、ヤドカリヒータのお風呂に入れて
やると、気持ちよさそうにじっとしている。
助かるといいのだけど、折角暖かくなってきたのに
どうしたわけだろうか?
仕事が忙しく、あまりヤドカリの世話ができていなかったからだろうか
翌日、残念ながらヤドカリは、動かなくなっていた…。<<何一つ変わっていないのに、その人だけいない感じが、
どんなものなのか、その寂しさがわかりますか>>
冬のソナタで ユジンがイ・ミニオンさんに訴えた心に響く台詞です。
我が家の丘ヤドカリは、冬の間、寒くないように、いつも、枕元に
置いているので。夜、ガサガサと動き出すと、五月蠅くて、気になった
音も、今日はいくぶん静かなような気がします。
人が死を意識するようになるのは、何時からでしょうか
肉親の死、家族の死、ペットの死
死の瞬間、穏やかな気持ちで迎えられたら、その気持ちは、
天国へも繋がっていくような気がします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
Life天国で君に逢えたら メモリアル・エディション(2枚組)
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: DVD
- 購入: 2人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
夏樹(大沢たかお)は、ウインドサーファーの選手、1年に300日、
移動の時間をいれると365日、ウインドサーフィンの試合の為に時間を費やす。
そんな夏樹と妻の寛子(伊東美咲)は、若い時、試合に勝てなくて
住むところを追い出されて、テントで野宿したり、苦労をともにします。
夏樹は、その後、ウインドサーフィンの試合に勝てるようになり、
安定した生活を得られるようになり、4人の子供をもうけます。
しかし、ウインドサーフィンの試合の為、各地を移動する夏樹
は、家族を大切に思いながらも、家族と触れ合う時間を失います。
そんな時、夏樹は、カン臓の類上皮血管内皮種(血管肉腫の一型)
と診断され、闘病生活を余儀なくされます。
夏樹の家族は、夏樹の治療の為、医療保険が使える日本に引越し
夏樹の闘病生活を中心にした生活になります。
闘病生活の末に主人公が死ぬドラマは、最近でも、
「世界の中心で愛を叫ぶ」「タイヨウの歌」などがあります。
「世界の中心で愛を叫ぶ」は恋人の闘病死を見つめたドラマです。
そして、「タイヨウの歌」は、このドラマと同じように限られた
時間を精一杯いきようとする前向きな姿が描かれています。
「Life天国で君に逢えたら」は、闘病生活のおかげで、家族が今一度
向き合い、家族の絆を取り戻していくストーリーとなっていて、
家族の大切さ、家族の絆をさわやかに描けていると思えます。
夏樹は、好きなことをやって死ぬにしても闘病生活を経験したことで
人生の深い意義を見出せたように思えます。
【出演】
飯島夏樹 : 大沢たかお
飯島寛子 : 伊東美咲
藤堂玲子 : 真矢みき
篠田 : 袴田吉彦
飯島小夏 : 川島海荷
武藤医師 : 石丸謙二郎
藤堂完 : 哀川翔 ほか
- 出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 97回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
で幸福に暮らしているように見える人達です。
彼らは、ヌイグルミも着てないし、過食症でもないし、アルコール中毒
でもありません。それでも、現実からほんのチョット逃避したい。
なにか、周囲の生活になじめない、よく考えれば、それって
結構ありがちなことに思えます。
たとえば、ピーターパン・シンドロームと思える主夫ブラッド・アダムソンは、
自立した美人の妻がいて、子育てをしながら司法試験の勉強をしていますが、
なぜか、身がはいらず、サラと不倫関係になります。
娘を連れて公園デビューするサラー(ケイト・ウィンスレット)
は、近所の子供と打ち解けない自分の子供を疎ましく思い、
自分の子供を愛せず、主婦の閉鎖的な生活にもストレス
を感じ、ブラッドとの不倫関係に溺れていきます。
そんな中、性犯罪で服役していたロニー・マゴーヴィーが街に戻って
きたことで閑静な住宅街は騒然とします。
子供にしか興味のもてない男は、市民プールに現れ、水中メガネ
を付けて泳ぎ…その目線の先は、子供達だったりします。
ブラッドとサラの不倫カップルは、ロニー・マゴーヴィーと接することで
意外な結末を迎えます。
タイタニックが、青年期の素直な恋愛とスペクタクルをテーマ
としているとすると、この映画は、成熟期の大人の心を描いて
いて、深く心に残る作品と言えます。
心が大人になるというのは、子供に対する思いが大人にしてくれる
こともあるのかもしれません。
【出演】
ケイト・ウィンスレット:サラ・ピアース
パトリック・ウィルソン:ブラッド・アダムソン
ジェニファー・コネリー:キャシー・アダムソン
ジャッキー・アール・ヘイリー:ロニー・マゴーヴィー
ノア・エメリッヒ:ラリー・ヘッジス
グレッグ・エデルマン:リチャード・ピアース
フィリス・サマーヴィル:メイ・マゴーヴィー
セイディー・ゴールドスタイン:ルーシー・ピアース
タイ・シンプキンス:アーロン・アダムソン
レイモンド・J・バリー:ブルホーン・ボブ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
数日すると、なが君の形見の殻は、別のオカヤドカリ
に受け継がれていました。
仲間のことが忘れられなかったからでしょうか
それとも、その穴のあいた殻を気に入ったからでしょうか
真実はわかりません。