国債が破たんしたら…

混迷

「一時的な増税なら協力したいけど、消費税だけはゼッタイだめよね、
お金のない人からお金を巻上げるそれだけは止めてほしいわね」
「官僚や学者や政治家は、自分たちの利権を一番に考えて、庶民の生活や日本経済
の未来の為の政策を行っていないような気がする。今、日本で消費税を上げれば、
大変な悪政だと思うよ。日本国債のデフォルトだってありうるよ!
たとえば、輸出企業だと、消費税が増税されるなら消費税0%の
中国で生産したほうが良いと思うかもしれないし、日本から企業が出て
行って、結果的に税収は増えないかもしれないね、
そもそも経済成長をしていないから税収が不足するんだよね」
「そうそう、森永哲郎とか、増税しなくてもやることがいくらでもあると言っているわ」
「僕は、年金の不祥事の時に、社会保険庁日本年金機構)なんかもつぶしちゃえば
よかったと思うよ、年金の徴収、支給は、市役所、役場などで行えば、地方に
わざわざ年金専用の事務所を持つ必要がないと思うし、行政サービスとしても
データの管理、運用だけの小さな組織にすれば、コストが下げられると思うよ
政治が官僚主体だから、無駄を止めることができないんだよね!大阪府大阪市
で、行政事業が2重になるとか、利権が絡むから行政サービスに必要以上にコストが
かかり、そのツケを増税で国民に回そうなんてことになるんだよね」
「日本の場合、税収が40兆くらいで、国家予算が90兆円、国債や地方の借金が900兆円
くらいあるから、消費税を増やしても、とても借金を返せる状態にないよ。
アメリカのように国債FRB中央銀行)が購入して、インフレにすれば、
国の借金の相対的価値が下がるけど、インフレになれば年金の価値も下がって庶民の生活も
苦しくなるかもね」
「老後の資金が不足することがわかっているなら郵便局の年金やってみようかしら?」
「それ、まずいよ、日本国債が破たんするかもしれないのに、日本国債を沢山
持っている郵便局は一番まずいよ、そもそも、日本国債が破たんしたら、
日本国債で運用している年金なんかもやばいかもしれないよ」
「じゃあどうすればいいのかしら」
「たとえば、資産運用は、GDPが世界1位の米国債がいいとする人がいるよ、
ユーロ危機、外国債券の破たんで一時的に円高が進むと思うから、円高の高値で
米国債を買って、円安で売る、日本国債米国債金利差が2%くらいなので
円を借りてドルで運用すると金利で利益が出て、為替でも利益が享受できるそうだよ、
また、その逆に、米国の債券は、日本の国債よりよくないとする人もいるよ
米国政府の借金は、返せる状態になく、すでに破たん状態でデフォルトするしかない
という人もいるんだよね」
国債が破たんする時期はどうしたらわかるのかしら」
「それは、格付け会社が、格付けをさげるとか、相場とか、CDS(CDOという債券の保険商品)
色々注意してニュース見てる必要があり、ギリギリまで分からないかもしれない。
ただし、世界経済にとても重要なニュースが日本では、比較的小さくしか取り上げられなかったり
するから要注意らしいよ。
いずれにしても、日本国債が本当に破たんしたら大変なことになるけど、閉塞状態にある
今の日本だと一度、現在のシステムを壊さないと
本当の意味で日本は再生できないのかもしれないね」
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私は、2011年、7月に1ドル80円台を割った時に1ドル79円でドルを購入しました。
目的は、インフレにそなえて海外ETFで運用しようと思ったのですが
よく調べて見ると、リーマンショックで下落した米国の株価もかなり上昇
しており、安値と高値でいえば、現在は少し高値にあり、今現在は、下落
傾向にあるように思われます。
私は、海外ETFを購入するなら、値下がり後の上昇局面で長期運用したい
と考えているので海外ETFを買うのは少し様子を見る必要があると感じました。
その代わりに、現在、米国債の購入も候補として検討しています。
しかし、調べて見ると日本国債米国債も破たんもしくは、それに近い状態になる可能性が
極めて高いとする本もあるので、米国債購入も躊躇しています。
とりあえず、現在、購入したドルは、海外MMFに変えています。
 2011年は、歴史的な転換期にあります、ちまたでは、
デフレの終焉、インフレのはじまり、円高から円安への転換、
世界的な国債のデフォルト不安、世界恐慌と言った文字が
入った本が目を引きます。
 以下に、私が読んだ本の論点をまとめたり、気になる内容を引用してみたいと思います。
政府はあてにならないし、自分の資産は、自分で守るべく10冊以上経済予想や資金運用の
本を読みました。そんな中、日本国債が破たんに近い状態になった時、日本銀行
日本国債を買い支えるしかないとする本もあります。もし、日本国債が破たんする可能性が高いの
なら、私は、今、増税するよりも、日本銀行が日本国債を購入する。アメリカのQE1,QE2
のような政策を日本政府もすべきと考えます。
その場合、当然、円の信用は低下し、円安に向かう、そしてインフレが進むと思われますが
円安なら輸出企業の業績はよくなり、インフレで日本国債の価値が下がり、相対的に日本政府
の借金は減り。日本経済復活の起爆剤になるかもしれません。
 ただし、インフレで将来もらえる年金の価値は、確実にさがるので庶民にとって
は、痛手でもあります。それでも、日本国債破たんで、日銀が国債を引き受けるよりははるかに
ましな結果と思われます。
逆に、日本国債が破たんする可能性が低いのであれば、今のまま、デフレが続くのが望ましい
と考えます。世界がインフレに苦しんでいるのに、日本だけは、円高のメリットを最大限に
享受して、世界中の商品を安く手に入れることができる、仕事さえあればこれほど幸福なことは
ないかもしれません。
「俺は日本国債なんか買ってないよ」と言う人がいるかもしれませんが、
日本の銀行のほとんどが、個人の預金を元手に日本国債保有し利ザヤを稼いでいる
現状からしても、日本国債破たんとなれば、誰一人、無事では済ませられないと感じます。
私は、日本国債米国債が破綻した時のリスクヘッジの準備を何かしら考えておく
必要を感じています。
日ごろから世界と日本の経済状況に関心を持ち、資産運用、経済の本を読んでおく必要があり
 たとえば、何時でも、自由にできる流動性の高いお金を用意しておいて
日経平均株価に連動するETFや海外ETFをタイミングを図って買うのも
良いかもしれません。もちろん、実際にドルを買って見るとか練習も必要です。
2011年から2012年にかけては世界が大変革の時、ピンチであるけど
大チャンスでもあるかもしれません。
円高のピークを見極めて目いっぱいドルを買うという投資方法もできるし、
通貨の「無極化」、どの通貨、どの国が強くなるかわからないとすると
ETF分散投資という選択支もあります。
 ちなみに、私は、今年から確定拠出年金で毎月積み立の投資を始めました。
内容は、購入事の手数料がかからないノーロード型で市場そのものを買うインデックスファンド
投資信託日本株、日本債券、外国株、外国債券、新興国株に分散投資しています。
積み立の投資の場合、毎月決まった日に自動的に買われるので、たとえば、値段が高ければ
少なく、安ければ多く買うことが出来、最終的に売る時点で、値段が上がっていれば
多くの利益が得られる運用方法になります。
値段が下がっても構わない、最終的に売る時に値段が上がっていればいい
というのは、ストレスの少ない投資方のように思えます。
グータラに頑張らないで運用する、そうゆう運用でも良いかもしれません。

デフレの終わり 2012年に「千載一遇」の買い場がくる

デフレの終わり 2012年に「千載一遇」の買い場がくる

<<デフレの終わり2012年に「千載一隅」の買い場がくる>> 著者:若林栄四
 著者によると、2012年にデフレ経済からインフレ経済へと変化するターニングポイントがあり。
2012年に、円高のピークが来て、それから円安への向かう、円高のピークにドルを買って、
それ以降の円安、インフレに備えることを勧めています。
この本の気になる記述は以下の(1)〜(3)です。
 (1)デフレ
  デフレが諸悪の根源として以下の記述がある
  <<日本のように1995年以来、名目GDPがまったく伸びていない…
   税収は伸びないのに、デフレ脱却、不況対策という名目で、歳出ばかりが
   どんどん増えていくため、収入に比べて収支が大きく上回るという
   状態が続き、財政赤字がどんどん膨らんでしまう。>>参照1  
  <<1995年のそれは名目ベースで500兆円程度だったのが、実はいまも変わらない。…
   米国はどうかというと1995年のGDPは名目ベースで7兆ドルだったものが
   、2011年現在では約15兆ドルになっている。…
   日本経済がゼロ成長を続けてきた一方で米国経済は2倍になったのである。>>参照2
 ネットで<<参照2>>を検証
  2011年現在、日本のGDPが約5兆ドル、米国のGDPが3倍の15兆ドル
  1995年のドル円の最安値が:1995/4/19 1ドル81.071円
  2011年9月のドル円    :ドル76-77円台で推移
  1995年の日本の名目GDPが5,264.38(10億ドル単位)
  2011年の日本の名目GDPが5,821.95(10億ドル単位)

  1995年の米国の名目GDPが7,414.63(10億ドル単位)
  2011年の米国の名目GDPが15,227.07(10億ドル単位)
 (2)相場
  2012年に訪れる最大のチャンス
  <<米ドルは2012年2月にかけて最安値を付けに行く。対円で1ドル=74円がメドだ。
   …2012年2月以降は、長期円安局面になる。…したがって、ここから先はドル買い
   ポジションを持つようにする。…何度か調整局面は入るが、そこは適宜、利食い
   を入れながら、買い上がっていけばよい。目標は、2025年の1ドル=180円だ。>>

 (3)国債大暴落(パニックインフレ)はこない
  <<日本国債のマーケットは市場規模が非常に大きいため、グローバル・ボンド・
   インデックスに占める比率も高い。こうしたインデックス運用を通じて日本
   国債流入してくる資金だけでもかなりの額になるため、たとえ日本国内の 
   貯蓄が減って日本国債の買い余力が低下したとしても、それに十分に補える
   ことになる…日本経済は、2012年に起こると思われる1ドル=74円という超円高局面、
   2013年にかけての長期金利上昇によるミニクライシスを経て、
   力強く復活への足取りをたどるはずだ >>

<<2012年、日本経済は大崩壊する!>> 著者:朝倉慶
 
  2011年夏〜2012年にかけて、世界的に債券相場が大暴落する。
 日本国債米国債、欧州の国債といずれも危険な状態にある。
 その結果、ハイパーインフレがやってくる。したがって
 インフレ対策として株を持つことが有効だとする。
 また、ドル、ユーロ、円、元の中でドルが一番強いとするが
 その理由として以下を上げてている。
 <<米国の強みは、明確で強力な国家戦略です。食料、エネルギー、金、軍事力
 など、混乱が来たときの備えを国として万全にしているわけです。>>
 日本債券暴落の理由として以下の4点は結構説得力があります。 
 (1)日本債券暴落の予兆?最大の買い手がもはや購入できない
  <<2010年度の銀行の買い付け額は、過去最高になりました。2月22日の日経新聞によれば
   2010年度の大手銀行の国債買い付け額は約8兆7000億円、地銀は約7兆円ということです。
   …2011年は震災で状況が一変、資金余剰どころか1カ月で9兆円近い融資要請が
   大手7行だけであるのです。…もうとても国債など買っている余裕はない!>>
 (2)日本債券暴落の予兆?公的年金は購入どころか売却せざるをえない
  <<日銀の資金循環統計が算出した2009年度末の国債保有状況を見ると、銀行が38%
   保険・年金基金が24.4%、公的年金が11.6%、家計が5%、海外4.6%
   となっています。…団塊世代の高齢化…国債の安定的な買い手であった発行額の1割以上
   を保有している公的年金が、国債の売り方に回ってきた>> 
 (3)日本債券暴落の予兆?国債安全説は盲点だらけ
  <<金利急騰となれば、国債の価格は即座に暴落、その途端に日本全体は金融危機に陥って
   しまいます。金融機関が保有している国債の価値がなくなるからです。日本の金融機関
   が全滅状態になると言っても過言ではないでしょう。…日本の金融資産1400兆のほとんど
   が金融機関を通じて国債の購入にあてられているわけですから、国債債務不履行
   になれば、実質日本の個人資産が水泡に帰すということです。>>
 (4)日本債券暴落の予兆?郵政グループが直近1年で9兆円も売却!
  <<郵政グループは、集まった資金の8割を日本国債の購入にあてており…
   現在貯金の残高は約175兆円、これはピーク時に比べて約90兆円も減っているのです。
   …現在の問題は郵政グループ全体の資金収集力の低下によって、ついに国債の買い付けが
   困難になったばかりか、国債の売りに回ってしまっているのです。>>
  
[rakuten:book:15518023:detail]
<<日本と世界を揺り動かす物凄いこと>> 著者:増田悦佐
この本の場合、章の見出しタイトルを並べて見るとおよそいわんとしている
ことがわかる。世界の中で、日本経済は良くて、他の国は良くない
日本の未来はとても明るいといった内容です。
私が特に注意を惹いたのは、以下に引用した、アメリカ経済の負債のことですが
日本のニュースでは、余り取り上げられていないことなので、参考になりました。<<アメリカ政府の負債をGDP比率で見ると、国債と州政府債券は八七パーセント。
まだ100パーセントには達していない。「だから、日本に比べてはるかにいい」と
主張しているわけだ。では、ファニーメイフレディマック
その他の政府が支援したり保証したりしている、日本で言えば「半官・半民」の機関が
しょっている負債をすべてまとめるとどうなるか?二六三パーセントである。
これは日本のGDPに対する政府負債比率と似たようなものだ。>>

【インターネットで確認】
2010年6月に米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が上場廃止となっている。
フレディマックファニーメイの総資産を合計すると700兆円もあり
(500兆円は金融派生商品、200兆円は社債)。
米国のGDPは約1500兆円ですがその約半分程度の規模に至るわけ団体です。>>

【気になる章の見出し】
国家ぐるみの粉飾決算アメリカ経済はすでに破綻している
1ドル=45円になる!
円高で日本経済はさらに良くなる
世界経済の変貌にいちばんうまく対応した先進国は日本だ!
日本国債にきびしい海外格付け機関のほうがおかしい
[rakuten:neowing-r:10563506:detail]

<<世界恐慌の足音が聞こえる>> 榊原英資
この本で特に関心があったのは、アメリカ経済の現状です。
はたして、短期的には、円高、長期的には円安に向かうのか
米国債はデフォルトにならないのかという観点で見た時に
こまかな経済の数字が拾ってあってとても参考になりました。


(1)アメリカ金融システムの崩壊
 <<2008年9月15日、アメリカの五大投資銀行の一つリーマン・ブラザーズが破綻
…2008年3月から6カ月の間にアメリカ五大投資銀行はすべて消えてしまったのです。
…2008年7月には、政府住宅機関のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)と
フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が破綻の危機に瀕します。…
シティグループAIGなど民間大金融機関にも急速に拡大していきます。>>

(2)財政・金融政策の限界
 <<現在のアメリカ経済は、1990年代の日本のように、いわゆるバランス
シート不況の状況にあります。ただ、日本の場合と異なるのは、バランスシート
の問題が一番深刻なのが、企業ではなく消費者だという点です。
1980年代半ばから95年前後までは、負債の増加額は年間3000億ドル
前後でしたが、2003年には1兆ドルを超えるに至ります。
2003年から2007年まで、家計は年平均1兆1000億ドルの借入
れをして消費に回すと同時に、ローンの元本返済に充てたのです。
水野和夫は、アメリカ家計の過剰債務(住宅ローン残高を可処分所得で割って、
従来の傾向線を上回っている金額)を2007年の時点で3兆8000億ドル
と推計しています。>>
(3)州財政の破綻<<アメリカ50州のうち30州が財政破綻のリスクを背負い、緊縮財政に移行
しています。ちなみに財政赤字が総予算の20%を上回っている州は、
ネバダ州の38%、アリゾナ州の29%、ニューヨーク州の24%
カルフォルニア州の22%です。日本では地方自治体の財政赤字が総予算の
20%を上回った時点で財政再建に指定されます。夕張市財政破綻
このケースですが、アメリカではニューヨーク州カルフォルニア州も
「夕張化」していったというわけなのです。>>

(4)アメリカの没落が始まった。
 <<アメリカは長期停滞の局面に入り、米ドルは次第に弱体化していきますが
世界の基軸通貨はしばらくは米ドルであり続けるのでしょう。
次第に多極通貨化するにしても、今のところ米ドルに取って代わる通貨は
ありません。…ユーロにしても、円や人民元にしても、しばらくは米ドル
に代わることはできません。こうした状況を水野和夫は「無極化」と呼んで
います。ドル体制の暖やかな崩壊の中で、世界経済や国家金融の「極」が
次第になくなっていくのです。

「その他読んだ本」
[rakuten:book:15498528:detail]
[rakuten:book:14667569:detail]
[rakuten:book:14652287:detail]
[rakuten:book:13035034:detail]

[rakuten:book:13808111:detail]
[rakuten:neowing-r:10411060:detail]
[rakuten:book:14017401:detail]
[rakuten:book:14440091:detail]
ETF(上場投資信託)の授業

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