お遍路さん:『あれ!早いですね。もう回ってきたんですか』
私    :『途中、汽車を使ったんですよ。』
遍路さんの宿坊で食事を御一緒した
お遍路さんと偶然 四国の霊場で遭遇した。
向こうは、毎年、1年に一回歩いてお遍路さんをしている
つわものだが、私が一足先に来ていたのが、がてんが
いかないらしい。
四国の八十八の霊場は、霊場から霊場まで、余り遠く
ないが、汽車を使っても、一駅行って駅から霊場まで歩く
とすると霊場から霊場まで歩くのと余りかわらない。
私の場合は、乗り降り自由のJRの周遊券を持っていたので
汽車を使ったり、霊場から霊場まで歩いたりもした。
頼りは、お遍路ガイドブックとJRの周遊券
十三佛真言般若経と竹製の数珠を購入してにわかお遍路
さんになったのだった。
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ゴールデンウィークといえば、私が20代の時、
一人で四国を旅行した記憶があります。
その時の旅行は、何の目的もなく四国のブルーガイドを片手に
翌日泊まる宿を前日に電話で予約し、
宿の近くの名所を観光するといった気ままな旅でした。
用意したのは、東京〜広島までの新幹線の切符と
特急/急行が四国全域乗り降り自由のJRの周遊券です。
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四国の観光
1日目
松山のホテル奥道後に泊まり
観光は、道後温泉
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2日目
奥道後温泉ホテルで無料の映画を見る
映画の後、移動、どこに泊まったかは忘れました。
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3日目
祖谷のかずら橋近くの旅館に泊まって
翌日、祖谷のかずら橋を渡り
大歩危ロッコ号(バス)に乗って移動
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4日目
何となく旅行するのに飽きて
八十八ヵ所参りの内の十箇所を回ることにする。
宿はお遍路さんの宿坊にしました。
霊場では、本尊に関係する十三佛真言を唱え
本尊御影帳に本尊のお札をはり かつ スタンプ
を押してもらいます。
私がお参りしたのは、以下の10箇所でした。
第六十八番 琴弾山  神恵院 (本尊:阿弥陀如来
第六十九番 七宝山  観音寺 (本尊:聖観世音菩薩)
 第七十番  七宝山  本山寺 (本尊:馬頭観世音菩薩
 第七十一番 剣五山  弥谷寺 (本尊:千手観世音菩薩
 第七十二番 我拝師山 曼荼羅寺(本尊:大日如来
 第七十三番 我拝師山 出釈迦寺(本尊:釈迦如来
 第七十四番 医王山  甲山寺 (本尊:薬師如来
 第七十五番 五岳山  善通寺 (本尊:薬師如来)・・・(弘法大師御誕生の地)
 第七十六番 鶏足山  金倉寺 (本尊:薬師如来
 第七十七番 桑多山  道隆寺 (本尊:薬師如来

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5日目
第七十七番 桑多山 道隆寺お参りをもって
四国の旅行を終える。
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江戸時代より、お金に余裕のない人は、十箇所とか十一箇所
参りと言うのはあったらしい。
20代の一人旅の最後にお遍路さんの真似事ができたのは
すごく良かったと思っています。
昔から、北原白秋川端康成といった文人達も一人旅
をして自分を見つめ直し、魂を磨いたと言います。
我がままが許されるならもう一度四国お遍路さんの
旅をしてみたいものです。
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