行方不明の兄弟もさがさなきゃね

身動きせず、何も食べず、じっとしている。
何もする気がしない。これでは、いけないと
思うけど、眠く、とても動く気になれない、
ともかく寒い。そして......。
 夢から覚める、また、何時もの場所、
だけど、じわっと暖かくなってくる。
ガラスに水滴が、結露となって流れるようになり
大好きな植木の匂いが近くに感じられる。
体も温まり、体に力だ戻ってきた。
管理人は、どうやら見かねてヒータをつけてくれたようだ。
 岩の階段、よく足を踏み外すので、恐る恐る下りる。
兄弟達も大好きなポップコーンを食べてくつろいでいた。

『やー久しぶりだね、少し散歩でもしようか。』
『お風呂もはいらないといけないね。』
『行方不明の兄弟もさがさなきゃね。』

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ベルクマンの法則によると<<”恒温動物においては、同じ種でも、
寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では、
大型の種ほど寒冷な地域に生息する”というものである。>>
逆ベルクマンの法則によると<<変温動物においては、体温維持の必要がないが、やはり暖地
と寒冷地で、動物の体格に差がある例がある...中略
日本では、コオロギなどに、寒冷地に行くほど小型のものが
生息する傾向が見られる。>>
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』参照

 人類に於いても、アフリカで発生したとされるホモ・サピエンス
は、地球上に広がったが、西洋人に見られるように、北に住む
人間の方が固体が大きいと思われる。
 地球が極端な寒冷化に襲われた時、大型の恐竜、哺乳類は、
滅び、小型の哺乳類は、短命ゆえに、環境の変化に対応する
ことに成功し、生き延びたとされている。
 また、ある種の昆虫は、活動を停止することで生き延び、
種を現代に繋げたと言われている。
 名前を忘れてしまったが、その昆虫は、寒さ、暑さにも強く、
水をつけるだけで蘇ったらしい。

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☆☆ @㎎ @㎎ @㎎  
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 私の家の丘ヤドカリは、12月の終わりより3週間活動を
停止していた。カジュマルの木の根元に3匹がもぐりこんで
身動き一つしていなかった。
室温は、20℃以上になるように、オイルヒーターを常時焚いて
いたけれど、それでも夜の間は、結構寒かったからだろうか。
 もう少し暖房が必要と感じ、水槽の上にはサランラップ
バスタオルを掛け、暖房対策としてヤドカリヒータを使用する。
 ヤドカリヒータの効果により、丘ヤドカリたちは、やっと
元のように活動を再開したようだ。
 ヤドカリヒータは、優れもので、上に水を入れると
ヤドカリのお風呂としても使える。
 
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