ありきたりでない能力

 パート2で、水の中に沈んだジーン・グレイは、生命活動を停止
していたのか、かなり経ってから復活を遂げる。
ただし、ジーンは、2重人格の邪悪な人格に支配され、
邪悪な人格を押さえ込もうとするテレパシーのX−MEN
を退け、2人のX−MENを殺害してしまう。
しかも、最高レベル5のミュータントとなったジーンは、
マグニートーの仲間になってしまうのだ。
 そんな中、ミュータントを一般の人類と同じにする「キュア」と
いう薬が開発され。新たな波紋を呼ぶ。
鮮明となったミュータントと人類の対立の中で、
ミュータントには、一般の人間になるという選択肢もあるが、
マグニートーを中心とするメンバーは、ミュータントが人類より
優位に立とうとする。
 X−MENは、ミュータントと一般の人類の共存を目指している。
しかし、仲間を失いマグニートーのメンバーに比べ明らかに劣勢にみえる。
 ミュータントと言えば日本では、「幻魔大戦」「七瀬ふたたび」
に出てくるタイムトラベラー、テレポート能力が強力だと思う。
SF小説としては「宇宙英雄ペリー・ローダン」シリーズ
「超ミュータント出現」に出てくる<オーヴァーヘッド>
他人の意思を自在に操ることのできる超ミュータントも強力だ。
 今回の X−MENの魅力は、個性的な超能力を駆使すること
にあって、そのありきたりでない能力が見るものを楽しませて
くれる。
 たとえば、壁抜けができる能力なんか、あまり強そうに見えない
けれど、屋上から飛び降りても平気だし、敵を地面に埋め込んで
足止めすることができる。
 エンジェルなどは、天使のような羽があるだけで、何の
得にならないように見えるが、それでもミュータントである
ことを捨てない。私は、以前、息子にもし1つだけ超能力が持てる
としたら何がいいかと聞かれたことがあった。
 私は、その時、即座に飛ぶことと答えていた。<出演 & 声優>
ウルヴァリンヒュー・ジャックマン (山路和弘)
ストーム…ハル・ベリー (本田貴子)
マグニートーイアン・マッケラン (有川 博)
ジーン・グレイ…ファムケ・ヤンセン (日野由利加)
ローグ…アンナ・パキン (小島幸子)
プロフェッサーX…パトリック・スチュアート