死の瞬間

妻:「紅白歌合戦はもういいからドラマにしようか」
私:「お風呂入ってないし、ちょっと
   明日にしたほうがいいんじゃない」
年末、朝から始めた大掃除、7時過ぎまでかかりました。
紅白歌合戦をチラ見しながら、遅い夕食、
焼いたタラバガニを食べる。御代りのタラバガニを焼きながら、
ドラマの御代りが見たいらしい。
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妻:「映画の配役は誰だっけ」
私:「長澤まさみ森山未来だったと思うけど」
妻:「こっちの方が映画の配役よりあっているんじゃない」
 年末から元旦にかけて、家族4人、どこにも出かけず、
引き籠ってテレビドラマのDVDを見ました。
泣ける映画なら、「タイヨウのうた」「クローズドノート」
ただ、君を愛してる」「世界の中心で愛をさけぶ」…があります。
テレビドラマの「世界の中心で愛をさけぶ」は、映画の2番煎じか、
2匹目のドジョウにすぎないと思って見逃していたけど、
上記のいずれよりも抜き出ている、勿体ないことをしていること
に気づきました。
 何かの社説に、主人公や準主役が死んでしまう話が、
最近多い、そのようなことは、著名な小説の世界では少なく
安易すぎると書かれていたのを記憶しています。
確かに、切ないラブストーリーが、一転、悲劇に見舞われる。
薄っぺらいドラマがあることも事実だと思います。
 しかし、作り手の表現や見識が深ければまったく違う珠玉のラブストリー
になると思います。人生は残酷なもの、死は、常に身近な存在であって、
生死を分ける時、本人だけでなく、残される人にとって死がなんで
あるかと考させられます。
 雨の中の弔辞、読みあげる亜紀(綾瀬はるか)に吸い寄せられる
ように傘をさしかける朔太郎(山田孝之)、小さな親切が
切っ掛けで二人の関係は進展する。そして、ラジオのハガキによる
投稿番組やウオークマンに録音されたテープ、いくつものエピソード
が二人の関係を深めていく、どこか懐かしく、微笑ましい恋愛、
その中で、朔太郎(山田孝之)のおじいちゃんの果たせなかった悲恋
とオーバーラップして起こる。その後の悲劇、人の魂は、永遠に
続くのか、最愛の人の死を乗り越えることができず、17年の月日が
流れる。どんなに愛していても、人は、死後の世界を夢見るのではなく
現実の世界に生きていかなければいけない。
17回忌の法要が終われば、故人の事を忘れてもよい、
忘れたくなくても自然と思いだすことが少なくなる。
ともかく、色んな事を考えさせるドラマでした。
そして亜紀(綾瀬はるか)が残したスケッチBOOKに託された
朔太郎に宛てたメッセージが心に染み込みます。
 元旦の夜、娘と息子、私の寝ている布団に入ってきたので
 <<死の瞬間>>の著者E・キューブラー・ロスが語る臨死体験
の話をしました。
 死の瞬間、臨死体験をした人には、共通の体験があるといいます。
その一つが、愛した肉親ですでに亡くなった人に会える。そして
その人達が自分を助けようとしているのがわかるといいます。
それが本当なら、死も怖くないかもしれません。
お正月、テレビドラマを見て家族の絆が深まった夜となった気がします。

世界の中心で、愛をさけぶ <完全版> DVD-BOX

世界の中心で、愛をさけぶ <完全版> DVD-BOX

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜<<そのときは彼によろしく>>と言う映画、
世界の中心で愛をさけぶ」と同じような話と思っていたら
大分違う内容でした。
眠ったら2度と目が覚めなくなる、そんな病気に取りつかれている
女性、死んでしまったら、その時は、彼によろしくてことかと
思っていたらそうではなかった。
水草を育てる店の店長の遠山智史(山田孝之)の所に、ある日
見知らぬ女性:森川鈴音(長澤まさみ)が住み込みで働きたいとやってくる
森川鈴音(長澤まさみ)は、誰もが知るスーパーモデルなのに、
仕事を辞めて、智史(山田孝之)に会いにくる。
智史(山田孝之)は、はじめ気づかないが、幼馴染であることを
後に知ります。
少年少女時代の恋愛を忘れられないという設定に物足りなさを
感じたのか、妻は途中で興味を失って寝てしまったけど
決末は悪くなく、心が癒される映画でした。
水槽に綺麗な水を入れておくことは、風水的にはとてもよい
ことなので、智史(山田孝之)が集めた大量の水草によって
すてきなことが起きたのかもしれません。
この映画を見たら私の家で空いている水槽で水草を育てて
癒されたいと感じました。

そのときは彼によろしく スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

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